Resistor World Story
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> 第4話「火花の森の抵抗たち」
第4話
火花の森の抵抗たち
メタルフィ工房を出たスプルとカーボは、まばゆい火花が舞う「火花の森」で、新たな抵抗族と出会う。
舞台:火花の森/登場:スプル・カーボ・メタルフィ・セメント族ほか
キーワード:サージ・過渡現象・「守るための抵抗」
1
メタルフィ工房を出ると、空が少しずつ暗くなり、
遠くでピカッ
と光が走った。
「あっちが
火花の森
だよ。」メタルフィが空を指さす。
2
森の入り口では、木々のあいだから小さな火花が
パチパチ
と飛んでいる。
スプルは思わずコイルをすぼめた。「ちょっと……こわいかも。」
3
「ここには、
サージ
みたいな
急に強くなる流れ
が集まるんだ。」
カーボが説明する。「だから、
特別な抵抗族
が森を守ってる。」
4
ずっしりとした
白いブロック型の抵抗族
が現れた。
「オレは
セメント族のセメン
。この森の、
どっしり番人
だ。」
5
セメンが一歩前に出ると、足もとに
大きな火花
が落ちてきた。
しかし、その体でしっかり受け止め、
ゆっくりと熱に変えて
しまう。
6
「すごい……!」スプルは目を丸くする。
「セメント族は、
一気に来る流れ
を受け止めて、
ゆっくりに変える
のが得意なのさ。」
セメンは胸を張って笑う。
7
すると今度は、
細長いシャント族
がひょいっと現れた。
「ボクは
シャント族のシャント
。
流れの一部をバイパス
するのが仕事だよ。」
8
シャントは素早く走り出し、火花の流れに沿って
別の道
を作り出す。
「強すぎるときは、
ボクが抜け道を作る
。」
火花は穏やかな光に変わり、森全体が少し静かになった。
9
「ぼくらは、
危ないときの“最後の守り”
みたいなものさ。」
セメンが静かに言う。「
流れを止める勇気
も、ときには必要なんだ。」
10
スプルは自分のコイルを見つめる。
「ぼくは流れを
ちょうどよく
する役目。」
「セメント族やシャント族は、
世界を守るブレーキ
なんだね。」
11
カーボがうなずく。
「
どの抵抗族も、“流れを守る”っていう同じ目的
を持ってるんだ。」
「やり方は違っても、みんなつながってる。」
12
火花の森の空が、少しずつ明るくなっていく。
スプルは胸の奥がぽかぽかしてくるのを感じた。
「ぼくも、
この世界の流れを守る一員
になりたい。」
つづく(第5話「アンペア川の大雨警報」へ)
第4話を読んでくれてありがとう!
次は、アンペア川に「大雨警報」が発令。流れを守るため、みんなが動き出す。
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