Resistor World Story
ワールドTOPへ
話数一覧へ
中村電機TOPへ
抵抗ワールドTOP
> 第2話「カーボのしま模様」
第2話
カーボのしま模様
メタルフィ工房へ向かう途中、スプルはカーボのしま模様に隠された「電流のひみつ」を知る。
舞台:オームタウン〜メタルフィ工房の道中/主人公:スプル、カーボ
キーワード:抵抗値・しま模様・電流の通り道
1
アンペア川沿いの小道を、
スプル
と
カーボ
が並んで歩いていく。
「メタルフィ工房って、どんなところ?」
スプルがコイルを弾ませながらたずねる。
2
「いろんな
電流の流れ方
を試せる工房だよ。」
カーボは、黒とオレンジの
しま模様
を指さしながら続ける。
「ぼくの模様も、そこでいろいろ試して決まったんだ。」
3
「えっ、そのしま模様、オシャレなだけじゃないの?」
スプルは目を丸くする。
カーボは笑って首を振る。「ちゃんと意味があるんだよ。」
4
カーボは、自分の胴体を上から下へなでる。
「この一本一本が、
“どれくらい流れにくいか”
をあらわしてる。」
「色や位置で、
抵抗値
が変わるんだ。」
5
スプルはカーボの周りをぐるぐる回りながら観察する。
「じゃあ、そのしま模様が変わると、アンペア川の流れ方も変わるの?」
「そう。
太い流れを細くしたり、ゆるやかにしたり
できる。」
6
「ぼくのコイルにも、そういう印はつけられるのかな?」
スプルは自分の体をのばしたり縮めたりしてみる。
「うーん……スプルの場合は、
巻き方
がその役目かな。」とカーボ。
7
カーボは地面に小さな図を描く。
一本の道に、スプル形のコイルが
一直線に並んだ図
。
「これが
直列
。みんなで順番に、同じ電流を受け止める形。」
8
もう一つ、分かれ道の図を描くカーボ。
「こっちは
並列
。流れを分けて、
みんなで分担
する形。」
「どっちがいいかは、
守りたいもの
によって変わるんだ。」
9
スプルは、自分とカーボが並んで歩いている足元を見つめる。
「今のぼくらは……直列? 並列?」
カーボは少し考えて、笑った。
10
「気持ちとしては、
並列
かな。」
「ぼくだけじゃ、アンペア川は守れない。スプルと一緒に、
流れを分け合う
んだ。」
そう言って、カーボは少し照れくさそうに笑う。
11
スプルのコイルは、うれしさでぐいっと伸びる。
「じゃあ、ぼくも
しま模様の意味
を知りたい!」
「メタルフィ工房で、直列と並列、ぜんぶ試してみようよ!」
12
小道の先、丘の向こうに
メタルフィ工房
の煙突が見えてきた。
「着いたらきっと、ぼくたちの
新しいしま模様
が決まるね。」
つづく(第3話「メタルフィ工房の実験室」へ)
第2話を読んでくれてありがとう!
次は、メタルフィ工房での実験の様子をのぞいてみよう。
◀ 第1話にもどる
話数一覧へ
▶ 第3話へ進む